2019年10月1日に延伸開業したゆいレール(沖縄都市モノレール)の新駅を見に行くことをツイッターでつぶやいたところ、沖縄のフォロワーさんが「浦添前田駅の近くに前田高地(ハクソー・リッジ)がありますよ」と教えてくださいました。
前田高地とは
前田高地は浦添城後の一帯の丘陵を指します。浦添市で最も高い場所で標高は約148mあり、谷底低地からの比高差は90mほどになります。鋭く切り立ったその姿から、米軍から「ハクソー・リッジ」と名付けられました。1945年の沖縄戦ではグスクがある丘陵は前田高地と呼ばれ日本軍の陣地となったことから激戦地となり、残っていた石積み城壁などは失われました。
ここはメル・ギブソン監督の 映画「ハクソー・リッジ」の舞台となった場所だそう。
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調べてみると浦添前田駅から徒歩10分ほどで行けるようだったので実際に足を運んでみました。那覇市内が一望できる高台の上にありとても素晴らしい景色を眺めることができましたのでご紹介しますね。
前田高地への行き方
今回はゆいレールの新駅を見て回るというのが目的の途中に寄ったので、ゆいレール「浦添前田駅」で下車して徒歩で向かいました。
所在地:沖縄県浦添市仲間2丁目53
駅の階段を降りてから警察署方面へ歩いて行き、その奥にあるガソリンスタンドを過ぎたところに浦添大公園の駐車場があるので、右折する形でその駐車場を入っていきます。
前方に浦添大公園の南エントランスがあります。
駅からここまでの所要時間は徒歩10分もかからないくらい。入り口の南エントランスのところに全体の地図があるので、確認してから公園内に入っていくといいですね。(無料ですべて見られます)
南エントランス・資料館
南エントランスの入り口に近づいていくと、案内係の女性が声をかけてくれて建物の中でいろいろと説明をしてくれたり資料を見せてくれたりしました。
この日はほとんど人がいなかったけど、普段は観光客の人だけではなく、米軍の人が研修などで団体で訪れることも多いのだそう。
浦添グスクやようどれ館など、公園内をすべて見て回るには小1時間ほどかかるとのこと。
リムジンバスの予約時間までに那覇空港に戻らないと行けないと伝えると「若いから30分で上に行って戻って来れるわよ!」とのこと。せっかくなので、行き方を聞いて高台の見晴らしのいい場所まで行ってみることにしました。
浦添城跡へ登ってみました
10月末だったので夏ほどの日差しではないものの、気温は27℃くらいになっていて晴れ間がのぞくとジリジリと暑い。南エントランスのところにある自動販売機で冷たいお水を買って、脇の階段を登って浦添城跡へ向かいます。
エントランスに寄らずに駐車場脇の道をそのまま上がっていくこともできます。
石畳道を登っていくと「浦添城の前の碑」が見えてきます。思ったほど遠くはありませんでした。50mくらいの石積道を上りきったところから「浦添城の前の碑」までは約20mです。
「浦添城の前の碑」のあたりまで行くと、すでに那覇市内を見渡せるほどの絶景!海も見えます。
感動して元気が出てきたのでそのままの勢いでさらに30mほど上まで登り「浦添城跡」へ。こちらも素晴らしい眺めです!
YouTubeチャンネル に動画をアップしました。動きがカクカクしてますが…眺望の美しさを感じていただけるかと思います。
美しい緑で覆われていますが下を見下ろすと急斜面になっていて、当時米軍がこの場所を登ってきたのか・・・となんとも言えない気持ちになります。
あたりを見回すと外国人の方がいたり、60代~70代くらいの団体さんが公園内を散歩しながら見て回っていました。秋~冬の涼しい時期ならのんびり歩きながら景色ととともに沖縄の歴史を感じるのもよいのではないかな。
今回、教えていただかなければ知らないままだったと思いますが、とても素晴らしい景色が見れて来てよかったなと思いました。
2時間ほど時間を取っていれば公園内を見て回ることもできます。時期によっては無料ガイドさんもいるようですし、ようどれ館では有料ガイドさんもお願いできるとのこと。
有料ガイド 1名あたり (20名まで対応可能) | 1時間 1,500円 2時間 3,000円 |
申し込み先 | 浦添グスク・ようどれ館 |
電話番号 | 098-874-9345 |
この地の歴史などを聞きながら見て回るとより理解が深まり、楽しめるのではないかと思います。
ゆいレール浦添前田駅を利用すると、徒歩でも30~1時間くらいの余裕があればサッと高台に登って景色を眺めてくることができます。
延伸開業したゆいレール新駅のレポートはこちらの記事でどうぞ。
2019年10月1日に延伸し開業となったゆいレール(沖縄都市モノレール)の新たな4つの駅(石嶺・経塚・浦添前田・てだこ浦西)を見てきました。各駅の様子や構内のアート、現在の周辺の状況などをご紹介します。